タコ・イカは地球外生命体だった!?

地球にいないから地球外生命体なんだけど・・・


地球外生命体、あるいはエイリアンが宇宙のどこかにいて、地球を侵略しようとしている・・・てな話は、ハリウッド映画からウルトラマンに至るまで、色んなところで物語にされていますけど、「ひょっとすると、この生命体は地球外から来たのかも」と思われている生物がいるの、知っていました?

いやいや、ぼくらが全く知らないような生き物ではなくて、むしろ割とおなじみの生き物で。今回は、眉唾ものだなあと思いつつも(ぼく自身も思っている)お楽しみください。

実はハイスペックなタコ

その動物とは、頭足類と呼ばれる動物たち。

頭足類と言われてもピンと来ないですが、要はイカやタコなど、多くの足(触腕)を持つ生物たちのこと。

いやいや。あんなスーパーでクルッとなって売られていたり、寿司屋で甘しょっぱいタレを付けられてる奴らが、地球外生命体なわけがない。

あ、どうせあれでしょ?昔の映画とかに出てきた火星人に似ているから・・・とか、そんな話でしょ?と思ったところ、どうもそうとも言い切れない部分があるようでして・・・。

実は、頭足類は宇宙から飛来した可能性がある、と、研究者グループが大真面目に研究して、大真面目に論文として発表したのです。

タコやイカが地球外生命体では?と目されている理由の一つは、その遺伝子の複雑さ。

12種類の異なるタコから採集した組織で行われたゲノム解析によると、タコのゲノム自体は27億対で、ヒトの31億対よりわずかに少ない。ところが、

タコのたんぱく質をコードする遺伝子は3万3000。ヒトの2万5000をはるかに上回る数字

だったのだとか。

さらに、タコは体の大きさに対して比較的大きな脳と、多くの神経細胞を持っていることが判明。しかも、その神経細胞の3分の2は触手の部分に存在しているらしい。つまり、それぞれの触手が独立した制御コンピューターを持っているようなもので、それぞれの触手で同時に複数の異なる作業ができるのだとか。

右手と左手で違うことをするのさえおぼつかない我々と比べても、確かにスゴイ・・・。

宇宙から飛来した生物!?


他にも、ピンホールカメラのような機能を持つ目、柔軟性の高い身体構造(グニャグニャだもんね)など、他の生物とは大きく異なる特徴を持つタコやイカ。こういった特徴は、進化の歴史の中で突如として出現したという特異性があり、通常の進化ではこのような変化は起こりにくいと考えられるのだそう。

では、なぜこんな変化が起きたのか。その起源のカギは、何億年も昔に地球にやって来た氷の隕石の中に閉じ込められていたウイルスにある、という意見があります。

氷漬けになった地球外ウイルスが海に落ち、海水に溶け出した後にすでに生息していた生物の体に何らかの形で入り込むことで、遺伝子に何らかの影響を与えた可能性があるのだとか。つまり、イカやタコがまんま宇宙にいたというよりは、宇宙に起源がある、と。

知れば知るほど、気軽にタコやイカを食べられなくなりそうな話・・・。ま、最大のリスペクトを送りつつ、ぼくはたこせんの封を開けますよ。


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