
動物のオナラは、生存戦略と結びついている!?
僕のデスクの隣のおっさん(僕より若いのに)は、やたらと屁をこくのです。
いや、そんなことここで言われても・・・と読者の方は思うでしょうが、僕にとっては死活問題ですよ!まじで!!
たまたま女子社員が通りかかったタイミングに「ぷぅ」とかされたら、まるで僕が屁をこいたみたいじゃないですか。しかも、奴はまるで知らんぷりですよ。ああ腹立たしい。
それはさておき・・・。「そういや、動物って屁こくの?調べといて」という、フツーの職場ではあり得ない指示が降りてきましたので、ちょっと調べてみました。なんで大人になって、動物のオナラ事情なんて調べるのか・・・とは思ったのですが、そこについては、もういいです(嘆息)。
「オナラ」を定義する
そもそも、「オナラ」とは何か!?というところから入っていきましょう。
専門的には「腸内ガス」=「消化の過程で作り出されるガス」のことだそうです。ただ、広義では「動物の『下の口』から出る気体全般」のことを指すようで、必ずしも消化の過程で発生するわけでもないそうで。
では、実際の動物オナラ事情を見ていきましょう。
オナラをする動物と言って、真っ先に思いつくのはスカンクですよね。臭いオナラをするイメージが強い動物です。が、実はスカンクが出す臭気はオナラではないらしいのです。
スカンクの肛門には両脇に腺があり、その中に「チオール」という硫黄含有化合物を含む分泌液が入っています。スカンクが危険を察知すると、この分泌液を噴射し、敵をけん制するのだそうです。なので、オナラというよりはスプレー攻撃に近いですね。
プロレスラーが良くやる毒霧みたいなもんか(違う)。
確かにオナラも臭いっぽいのだけれど、このスプレー攻撃は最長3mも飛び、2km先にいる人間の鼻にも悪臭が届くほどらしい。オナラが臭いかどうかを確かめるのは、かなり危険な作業になりそうです。
オナラそのものを威嚇に使う動物もいるようです。
例えば、アリゾナサンゴヘビ。アメリカのアリゾナ州全域と、ニューメキシコ州の一部周辺にいる毒ヘビです。
このアリゾナサンゴヘビ。危険を察知すると、体を丸めて頭部を隠し、尾を上げて総排出口(要は排泄器ですわな)から空気を取り込んで、思い切り放出するんだそうな。こうして破裂音を響かせて、相手を威嚇する。いわば威嚇放屁である。
そうか、僕のデスクの隣の奴は、威嚇のために放屁を・・・(たぶん違う)。
まさかの「屁呼吸」をする動物
屁呼吸。
うむ。お前は何を言ってるんだ?という読者のみなさんの戸惑いが見て取れるようだ。それは実は僕も同じだ。
北米に広く分布するニシキガメは、総排出口からガスを放つだけでなく、粘膜嚢という期間を使って、水中で酸素を取り込むこともできる。つまり、「屁呼吸」ができる。
屁呼吸の利点は、肺を使わないこと。甲羅のあるカメにとっては、肺呼吸は筋力を要するため、体内で乳酸を増やしてしまう。しかし、屁呼吸であれば冬眠中も泥底に潜っていられるため、寒さをしのぎやすいのだそうだ。
動物の生存戦略は、人間の常識の範疇を超えてしまっている・・・とも言える。
ちなみに、哺乳類のほとんどがオナラをするなか、唯一、ナマケモノだけはオナラをしないかもしれない哺乳類なのだそうな。動きだけでなく胃腸の動きもとてもゆっくりで、主食である葉を消化するのに何日もかかる。
排便は5日に1度だけ。というのも、排便時、ナマケモノは木から降りる習性があるらしいから、その回数が少ないほど天敵から狙われにくい、というわけ。
また、葉っぱがエサなので、他の哺乳類と比べて腸内フローラの構成がシンプル。そのため、オナラが出ないのだそうである。ちなみに、ナマケモノの腸内で発生したガスは、腸で吸収され、息とともに吐きだされる、らしい。
動物のオナラも、調べてみると奥が深い。
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